■「痛かった」2枚目のイエロー
後半に入ると、どちらもシュートチャンスに辿り着くことができなくなってしまい、選手交代で打開を図る状況に。両チームともにFWの交代から動くことになり、横浜は60分に櫻川ソロモンを、ヴェルディは63分に唐山翔自を投入した。
攻撃の時間を増やすことができたのは、横浜だった。ヴェルディに勢いをもたらしたい左サイドの新井悠太と福田湧矢のコンビに対し、岩武克弥が高い位置までついていくことで、そうはさせない。
しかし、ヴェルディは新井や福田らの自陣でのプレーが長くなったことで、逆に横浜のアタッカーに対して、早いタイミングから守備の人数をかけられる形になった。
試合は両チームともにゴールに近づくことに苦労したままで終盤へ。ホームで勝ち点3を獲得したい横浜は、89分に伊藤翔を投入し、最終盤で圧を強めにかかかったが、思わぬ展開が待っていた。
78分にイエローカードを受けていた櫻川が、90+2分に2枚目のイエローで退場に。
アディショナルタイムの猛攻を試みた横浜だったが、退場が大きな痛手となり、それはかなわず。日本代表レジェンドの中村俊輔コーチも自らボールを拾って時間短縮に努めるなど、チームの後押しをするも、0ー0で試合終了。横浜は降格圏からの脱出に失敗した。
一方、ヴェルディはこの勝ち点1で降格圏から7ポイント差となり、「ここで相手に勝ち点3を渡さずに乗り切ったのは、非常に大きい」(城福浩監督)という結果となった。
■試合結果
横浜FC 0-0 東京ヴェルディ