■「コースなんて関係ない」弾丸シュート

大住「そのくらいに、東南アジアでも有名でしたよね。僕が覚えている釜本さんのすごいシュートは、1971年に当時の三ツ沢球技場で見た、日本リーグの日本鋼管戦でのものですね。釜本さんは69年に肝炎を患って、70年はまだ本調子ではなかったけれど、71年には完全に復調していた。その日本鋼管戦、中盤でボールを奪った釜本さんが、振り向きざまに左足シュートを決めたんだよね。それがものすごいシュートで、コースなんて関係ない。ゴールの枠の中に飛べば決まることは確実な、まさに弾丸シュート。あれを見ただけで、この試合はもういいや、と思えるくらいにすごかった」

川本「ガマさんは、長いドリブルから強シュートを打つということは、それほどありませんでしたよね。短いドリブルから本当にコンパクトに足を振って、ドンと決めるという感じでした」

大住「ボールを止めた後、次のステップで打つことがほとんどでしたよね」

後藤「僕が今でも実感を持っても覚えているのが、1971年のトットナム戦でGKのパット・ジェニングス相手に打ったヘディングシュートですね。右からクロスが上がって、釜本さんが強烈なヘディングを放ったんだよね。これは決まったと思ったら、ジェニングスがものすごい横っ飛びで防いだんだよ」

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