■函館で「最初で最後」の直接会話
大住「川本さんが初めて釜本さんのプレーを見たのは、学生時代でしょうか」
川本「実は私は中学校までは野球をやっていて、甲子園に出る高校から誘われるくらいだったんですけど、入学した高校の野球部が弱くて、それからサッカーをするようになりました。大学に入っても、自分の試合があったので、あまりサッカーの試合を見にいくということはなかったんですよね。もちろん日本リーグで対戦しましたが、ホーム&アウェイでヤンマーとは年間2試合だけでしたからね。そのときくらいしか、ガマさん(釜本さんの愛称)を実際に見る機会はありませんでしたね。どちらかというと、生ではなく日本代表でのガマさんの映像を見ていた印象のほうが強いですね。ピッチ外で直接お会いしたのも、実は一度だけなんです。数年前に偶然、私の実家があった函館にサッカー教室でいらした際にお会いして。元古河の川本ですとあいさつしたら、少し間をおいて、“おお、何で、ここにいるんや?”と驚かれました。それが最初で最後の直接会話でしたね」
大住「僕は、川本さんが釜本さんをマークしていたときに“お前、何だ、うるさいな”と言われたという話を聞きました」
川本「そう、その記憶はあります。FWのはずの私がゴール前で守っているので、“お前、何でここにおるんや?”みたいなことを言われました」
後藤「いつでも“何でここにいるんだ?”なんですね(笑)」
川本「DFからFWにコンバートされて、ガマさんみたいになるには、どうしたらいいんだろうって考えたことがあります。でも答えは、本当にこの人は自分と同じサッカー選手なのかというものでしたね」










