■リーグ戦スタートで「初めて」ルールに

 FAカップのスタートと同時に、サッカーに対する関心が一挙に高まった。当時雨後のタケノコのように数多く発行されるようになっていた新聞が、販売拡張競争の中でFAカップやサッカーの報道に力を入れたためだった。

 チーム間の競争激化はやがてスコットランドからの「出稼ぎ選手」の獲得を生み、これを「プロだ」と言って非難するクラブ、「プロじゃない」「プロが何で悪いのか」と言い張るクラブ間でいさかいが起こるようになる。当然、試合は白熱し、誰もが勝負にこだわるようになる。

 1888年にプロ選手を認めるクラブだけで「フットボール・リーグ」が組織され、「リーグ戦」という新しい形式の大会がスタートする。当然、アンパイアとレフェリーは「第三者」でならなければならなくなり、1890年に初めてルールの中にアンパイアとレフェリーが記述されることになる。そして翌1891年のルール改正により、レフェリーがピッチの中に入って「主審」となり、2人の「アンパイア」はタッチラインの外に出て「ラインズマン(今日のアシスタント・レフェリー=副審)」となるのである。

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