
今回のtotoはJ1第25節の9試合と、J2第26節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「チャンピオン」足踏み
J1が再開される。熱い争いのリスタートだ。
上位では、首位のヴィッセル神戸から3位の柏レイソルまでが勝点2差にひしめく大混戦。この首位争いに今節、またも変化が生まれる可能性がある。
リーグ戦初勝利を手にするのに、開幕から4試合と出遅れた感のあった神戸だが、さすがの地力を見せてきた。第19節からここまで6勝1分と7戦無敗中で、首位へと浮上している。
だが今節、ディフェンディングチャンピオンが足踏みする可能性がある。神戸と同様、調子を上げてきた難敵と対戦するのだ。
神戸をホームに迎えるのが、6位のFC町田ゼルビアだ。こちらも5連勝中と、好調のうちに中断期間に突入した。
過去の対戦成績は、2勝1分と神戸が負け知らず。だが、今回の対戦は簡単なものにはならないだろう。
勝点6の差はあるが、得点と失点を見ると、神戸が34得点22失点、町田が34得点25失点とほぼ互角。さらに、ここ5試合だけを考えると、9得点2失点の神戸を、12得点2失点の町田が上回る。つまり、現状の勢いでは町田に分があるとみる。
さらに、ともにミッドウィークに天皇杯を戦って勝利したが、神戸は延長戦まで戦い、多くの主力も引き出されてしまった。町田への遠征も含めて、疲労は神戸にマイナスに働くだろう。
加えて、町田の新戦力も気になる。かつて神戸でプロとしてスタートし、今夏にV・ファーレン長崎から加わった増山朝陽だ。移籍後、まだベンチから出てはいないが、この試合が町田でのデビュー戦となれば、交代出場であろうとも攻守にわたって奮闘できるMFが、古巣への思いを胸に戦えば、勢いはさらに町田へと傾くはずだ。
好調同士の興味深い対戦。ここは町田が勝利して、上位争いをさらに興味深いものにすると予想する。