■風ニモ負ケズ「重しは少年用ゴール」
「風」で感心したのが、試合で相手チームのコーチが見せた「応急対策」(【写真12】)。ネットにかかる風圧は意外に強く、背後から風を受けると、重心がほぼゴールポストに近いところにあるゴールはピッチ内、すなわちGKの頭上に倒れやすい。そこで、ある強風の日、グラウンドに備え付けの「重し」だけでは足りないとみた相手チームのコーチは、少年用のゴールを運んでこさせると、それを「重し」にした。非常に感心した。
風もあれば、霧もある。菅平高原(長野県)での大会は、濃霧に襲われた(【写真13】。ゴール裏からは、ハーフラインの選手たちもはっきり見えない。私が主催者なら、選手の安全のために中止にするが、ピッチの中ではなんとか見えるのだろうか。平気な顔で試合を続けた。ときおり、霧の中からいきなり相手チーム選手が現れ、シュートを放ったが、冷静に対処するのには驚いた。
【写真14】は雪に覆われた人工芝のグラウンド。しかし降雪量がわずかだったこともあって、太陽が昇るとアッという間に融け、何ごともなかったように試合ができた。








