■負けたくない気持ちがにじみ出た「闘将」

 ワールドレジェンズにはJリーグを盛り上げた名選手たちも多く名を連ね、リーグ創設初期に人気を獲得したアルシンドとモネールもプレーした。

 キャプテンを務めたのは闘将・ドゥンガ。ときどき、負けたくない気持ちがにじみ出たが、それもファンを喜ばせた。

 試合は、41歳の元ポルトガル代表、リカルド・クアレスマが、このメンバーの中では反則級のスピードとキレで無双。代名詞でもあるアウトサイドキックでゴールも奪い、ワールドレジェンズに勝利をもたらした。

 中田氏は試合の感想を「こうやって会って良い時間を過ごせるのは、本当に、何ごとにも代えがたい。楽しい時間だった」と語った。

 その言葉通り、レジェンドたちが何歳になってもサッカーを楽しんでいることが伝わってくる温かい試合は、立ち止まり・思い出す、ということをする時間の大切さを、観衆に自然と感じさせるものだった。

「広島で開催できて本当によかった」“神様”とも呼ばれるジーコは、試合後もそう繰り返した。

 

■試合結果

WORLD LEGEND 3-1 JAPAN LEGEND

■得点

8分 中田浩二(JAPAN)

9分 アルシンド(WORLD)

23分 リカルド・クアレスマ(WORLD)

75分 リカルド・クアレスマ(WORLD)

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