■サポーターの願いは「入場料」と…
その一方で、プレミアリーグが、英国経済にとって重要な「ソフト」であるのは間違いない。ストックウッドは、「この法律は、プレミアリーグの価値を下げるものではない」とも言う。
イングランドの130ものクラブのサポータークラブで構成された「フットボール・サポーター協会(The Football Supporters‘ Association)」も、サッカークラブをコントロールする何らかの方策が必要と主張してきた。この協会がとくに主張しているのは、入場料の高騰を抑えること、歴史的なクラブカラーやエンブレムを勝手に変えないこと、ファンの意向を無視してスタジアムを移転しないことなどだった。
新法は、この考え方も十分に反映したものとなっている。サポーターは拒否権を持つわけではないが、クラブはサポーターと協議し、その意見を考慮したことを示す義務が課されている。