■選手の年俸は数年で「30%」上昇
「たしかに、プレミアリーグは1992年にイングランド・リーグ(EFL)から分離独立し、世界的な成功を手に入れた。その報酬は当然のものである。しかし、ディビジョンや規模の大小を問わず、かつての『フットボールリーグ』のすべてのクラブがその歴史に貢献してきたのは間違いない。そうしたクラブが生き残り、健全に活動を続けていくことは、イングランドの生活にとって必要不可欠なものである」
現在、イングランド下部のクラブは、選手の年俸の高騰に存立を脅かされている。新しいオーナーがイングランドのトップリーグを有力な投資の対象としてだけ考え、クラブを買収しては選手たちの年俸を引き上げてきた。わずか数年間で、イングランドの5部までの選手の年俸は30%も上昇しているという。
ストックウッドはまた、「プレミアリーグは年俸の高騰を止め、そこで生まれた資金を地域のサッカー文化を発展させるために使うべきだ。女子サッカー、インフラ整備、アカデミーなど、クラブを長期的に育成することに資金を回し、クラブを地域社会に深く根づいたものにさせるべきだ」と主張する。