韓国戦を「良いゲーム」と振り返った監督の目指す「サッカー」、お好みは山本柚月ら「FW選手」のサイドバック起用【E-1選手権3位「なでしこジャパン」はニールセン監督で大丈夫か?】(1)の画像
山本柚月(写真)らアタッカーの選手をサイドバックで起用することの多いニールセン監督。どうしてなのか? 撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サムライブルーは優勝したものの、なでしこジャパンは3位に終わったE-1選手権。韓国、中国、日本の3チームが勝点、得失点差で並んだ末の結果だが、なでしこはアジアにおいて、どのような位置にいるのか? なでしこの「現在地」をサッカージャーナリスト後藤健生が探る!

■あと数分「守り切れなかった」日本

 女子日本代表(なでしこジャパン)は韓国で開かれていたE-1選手権で3位に終わった。

 女子の大会は日本、韓国、中国の上位3チームの対戦がすべて引き分けに終わり、台湾(中国台北)に勝利して勝点5で3チームが並び、当該国内の対戦成績でも勝点、得失点が同じなので、3チーム間の対戦での総得点数の差で1位が韓国、2位が中国、3位が日本という順位となった。

 文字通り、接戦の連続だった。

 韓国は、初戦の中国戦では後半追加タイムの90+4分に同点ゴールを決めて2対2の引き分けに持ち込み、続く日本戦でも終了間際の86分に同点ゴールを決めている(1対1)。

 つまり、中国や日本は韓国戦であと数分守り切って勝利していれば、優勝に手が届いたということになる。

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