ギャップを狙われると「ちょっと辛い」最年長DF、理想は「ベンチ指示ではない」選手交代なし変更【Eー1選手権の「収穫」と秋遠征の「課題」、北中米ワールドカップ「優勝」への大激論】(4)の画像
中国戦で「フル出場」を果たした長友佑都。北中米ワールドカップには行けるのか。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 東アジアのサッカー最強国を決めるE-1選手権が行われ、日本代表が2大会連続3度目の優勝を飾った。Jリーガーが中心の、従来の日本代表とは違うチーム編成だったが、海外組とともに乗り込むであろう9月のアメリカ遠征に向けて、いくつかの収穫があったという。では、さらなる「実りの秋」を迎えるために、日本代表は今後、どうすればいいのか? サッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が大会で得た「収穫」を踏まえつつ、来年6月の北中米ワールドカップ優勝に向けた「課題」を含め、徹底的に語り合った!

■一つ筋を通すのに「必要な選手」

――今回のメンバーから来年のワールドカップ本大会に行けそうなのは、これまでの話だと実績のある相馬勇起と若く可能性のある佐藤龍之介と…。

後藤「長友佑都は? 中国戦では90分間出ていたもんね」

大住「3バックの一角にも入っていたけど、サイズのギャップを狙われるとちょっと辛いよね。あの身長にしてはヘディングは強いけどさ」

後藤「コーチのような役割も期待して連れていくのかなあ。E-1優勝の表彰式でも、長友が中心になって盛り上げていたみたいだし。やはりあのチームには必要な人だから、何らかの形で連れていくんだろうなあ」

大住「今回、長友を入れたということで、森保一監督は若い選手にチャンスを与えつつ、勝ちにいくんだなあという気がしたけどね。チームに一つ筋を通すには必要なんだね」

後藤「全体を仕切るような人格の人が、今の日本代表にはいないんだね」

大住「コーチ陣には、いるけどね。長谷部誠とかさ」

後藤「今のコーチ陣は、すごく面白いよね。前回大会での森保体制と違って、有名な元選手がたくさんいる」

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