■サポーターがついてくるように
そもそも、事前にザ・マミィの2人を麻生グラウンドに招待することにも2つのこだわりがあった。
一つは、サポーターを置いてけぼりにしないこと。森澤が言う。
「2人が似てるから試合で始球式をやります、だけだと、サポーターの皆さんが置いてけぼりになっちゃうと思うんです。事前のプロモーションがあることでサポーターを巻き込んで一緒に楽しんで、スタッフも楽しんで、もちろん、選手もザ・マミィさんも楽しんで当日を迎えたい。そういう思いがありました」
もう一つが、プロモーションを通してクラブを、そして、地域全体を盛り上げていくということを、選手にも“自らの事”と認識してもらうため。
「当日の試合直前に初めて会って、“こんにちは”って挨拶するだけよりも、事前に直接お会いして、“今度の試合、よろしくお願いします”っていう前段があって、当日を迎えた方がやっぱいいと思うんです。それは、企画的な盛り上げの意味もそうですし、選手本人たちにもこう、自分事として一緒に盛り上げてほしいっていうのが常にあります。もちろん、ザ・マミィさんのご意向もありますので、“事前にグラウンドに来ていただけないですか”ってお声がけをさせてもらったら、“ぜひ”っていうことで今回、実現することができました」(森澤)
だからこそ、この麻生訪問を徹底的に生かした。河原と酒井の対談だけでなく、写真撮影や河原のネタ挑戦など、時間を有効に使った。
「ウチのサポーターはプロモーションに“免疫”があると思っています。一方で、お笑いファンの皆さん、ザ・マミィさんのファンの皆さんはそうだとは限りませんし、何より、サッカー選手やフロンターレのことを知らない人がほとんどだと思うので、河原選手の存在を知ってもらいたい。フロンターレのことを知ってもらいたいと、逆にザ・マミィさんのテリトリーに入って、ネタ披露をさせていただきました。
お二人の本職の部分なので、ちょっと失礼なお願いかもと思いながらだったのですが、ザ・マミィさんがノリノリでやってくださって。ユーチューブで河原選手が着ている衣装も、酒井さん本人が当日、貸してくださったもので、本当にありがたかったです」(前同)