■宿泊先「ホテルのプール」での奮闘

「日焼け」と聞いてすぐに思い出すのが、歌手の松崎しげるさんであり、また、日本代表の最年少得点記録(19歳119日)を持つ金田喜稔さんです。

 広島県立工業高校から中央大学に進み、日産自動車(横浜F・マリノスの前身)で活躍したテクニシャン・タイプの金田さん。日産では高校時代の1年後輩の木村和司とのコンビを確立し、そのコンビを日本代表にも持ち込んで代表の主役となりました。

 そして、代表デビューの直後に行われた1977年6月15日の日韓定期戦(ソウル)では、この試合が日本代表最後の試合となった釜本邦茂のアシストによってゴールを決め、これが最年少ゴールとなったのです。まさに、新旧の世代交代を象徴するようなプレーでした。

 引退後は、解説者などとして活躍します。

 Jリーグが開幕した後、日本代表はワールドカップ初出場を目指して奮闘。何度も中東諸国に遠征をすることになります。そんな中東各地でのアウェーゲームを取材に行くと、解説者として来ていた金田さんの姿をよく見かけたものでした。

 スタジアムで……? いいえ、宿泊先のホテルのプールで、です。

 金田氏は、プール脇でひたすら日焼けに励んでいるのです。おかげで、解説者の金田さんといえば、現役時代以上に真っ黒に日焼けした顔がトレードマークとなりました。

(2)へ続く
PHOTO GALLERY 【画像】日本代表「最年少ゴール」記録を持つストライカーの代表デビュー戦
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