■CLで「優勝を狙う」チームの主力
南米大陸は、圧倒的な選手の輸出国である。たとえば、ブラジルやアルゼンチンの代表クラスの選手は、ほとんどがヨーロッパでプレーしている。
その点では日本と共通なのだが、やはり国内リーグに残っている選手でもブラジルやアルゼンチンのレベルは高い。そもそも、「ヨーロッパのクラブでプレーしている」のは同じだとしても、アルゼンチンやブラジルのトップ級の選手はCLで優勝を狙うようなチームの主力なのだから。最近は5大リーグのトップクラブでプレーする選手が増えてきたとはいえ、日本人選手はブラジルやアルゼンチンの選手たちにはまだまだ及ばない。
そして、ヨーロッパのクラブはシーズンが終わって疲労を溜め込んでいる状態でコンディションが良くないし、シーズンオフや来シーズンのことも考えており、モチベーションにもバラつきがあるのに対して、南米勢はヨーロッパのクラブに対する対抗意識が高く、クラブ・ワールドカップに向けてのモチベーションも高いものがあるはずだ(かつてのトヨタカップの時代からそうだった)。