■激しくなる「チーム内」競争
――本大会まで1年を切りますが、ピークに達するのが早すぎるのも心配です。
大住「いやいや、そんなことはないよ。伸びる選手がもういなければ、そこがピークになってしまうけど、伸びる選手はいるからね。あまりそんなことは気にしなくていいんじゃないの」
後藤「ピークが早すぎるというのは、来年の3月くらいにピークが来ちゃったら、そう言えるだろうな」
大住「たとえばアルベルト・ザッケローニ監督が指揮した日本代表は、本大会の2年前の2012年にピークが来ちゃった。直前になって柿谷曜一朗らを入れたけど、本大会でも主力は2012年から変わらなかった。でも当時とは、状況が違う。
この6月の2試合に出た選手の力や取り組み方、この短期間で森保ジャパンのサッカーになじんでいる様子を見ると、森保監督が目指すチーム内競争はどんどん激しくなっていると思う。だから、現在最強チームであることが、日本代表のピークだということにはならないと思う。来年にはメンバーが変わっていて、新しいピークが見えてくると思う」
後藤「外国人監督だと、早く結果を出さないといけないと考えるから、ピークが早く来る傾向はあるかもしれない。それに森保監督は、4年前に本大会に向けたチームづくりを経験しているからね」