9月の遠征「当落線上」の三戸舜介、「赤いバラをつけた」佐野海舟、「もう中心選手」の20歳【サッカー日本代表「北中米ワールドカップ」頂点への大激論!見えた「希望」と「課題」】(6)の画像
新しい力が躍動したインドネシア戦。撮影/原悦生(Sony α1使用)

 サッカー日本代表のワールドカップ・アジア地区予選が終了した。すでに本大会出場を決めていたチームは、この6月シリーズを、どのように活用したのか。そこで得た輝かしい未来につながる「希望」と、北中米ワールドカップで勝ち上がるための「課題」は何か? ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り尽くした!

■9月「アメリカ遠征」に残る選手

――7月のE-1選手権で新たに呼ばれた選手が、9月のアメリカ遠征のメンバーに割って入ることは可能でしょうか。

後藤「その枠に入るのは、今回のシリーズで呼ばれた選手がギリギリじゃないかなあ。E-1で大逆転する可能性はゼロじゃないけど」

大住「若い選手は急に伸びるからね。大関友翔の名前が出たけど、川崎フロンターレでレギュラーになって、3、4試合と続けて出たら、かなり伸びると思うよ。そうなったら可能性はあると思うけど、今の大関は後半に交代出場という使われ方だから、現状のままなら9月の遠征は難しいという感じがする。E-1はいいと思うけど」

――では、今回選ばれた経験の浅い選手で、9月にも残りそうなのは誰ですか。

大住「佐野海舟の存在感は、他とはまったく違うものだったよね」

後藤「僕は当選確実の赤いバラをつけました」

大住「町野修斗もいいんじゃないの」

後藤「町野はまだ当確を出すには早い。でも、CFは手薄なポジションだから、いろいろ試したい。少なくとも11月までの活動でどこかでは選ばれると思うけど」

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