■2003年に廃止された「Vゴール」
現在は、90分間を終えて同点の場合には30分間の延長戦、それでも決着がつかなければPK戦という形が世界中のほとんどの大会で定着している。しかし、ほんの少し前まで、少し変わった形があった。「ゴールデンゴール(Jリーグでは「Vゴール」)である。延長戦でゴールが決まったら、その瞬間で試合は終わり、当然のことながら得点したチームの勝ちになるという形である。
この勝敗決定方式は、1922年のドイツ選手権決勝を見るまでもなく、「延長戦」の歴史に負けないほど古く、1868年にイングランドのシェフィールドで行われた記録があるという。最近では、1993年にスタートしたJリーグで採用された。ノックアウト式の大会ではなく、リーグ戦で、である。おまけに、30分間の延長戦でゴールが生まれなかったら、PK戦まで行い、あくまでも「勝敗」をつけた。「Vゴール方式の延長戦」が廃止されたのは2003年のことである。
1995年には、FIFAがノックアウト方式の試合でこれを採用し、「ゴールデンゴール」と名づけ、延長戦の正規のやり方とした。1996年、2000年の欧州選手権、1998年、2002年のワールドカップなどで使われ、ワールドカップでは1998年大会のラウンド16、フランス×パラグアイでフランスのローラン・ブランが延長後半8分に決めたゴールが初めてとなった。2002年大会では、ラウンド16と準々決勝の計3試合で「ゴールデンゴール」が決まっている。








