■日本の「初出場」を決めたゴール
欧州サッカー連盟(UEFA)は、一時「シルバーゴール」を採用した。延長戦で得点が入った瞬間に終わるのではなく、得点が入ったのが延長前半なら前半終了まで、後半なら120分まではプレーするというもので、2004年の欧州選手権まで使われた。
しかし「ゴールデンゴール」も「シルバーゴール」も2004年に廃止され、以後は、延長に入ったら、ともかく120分まで戦うことになった。
だが日本のファンには、絶対に忘れることなどできない「ゴールデンゴール」がある。もちろん、1997年11月16日、マレーシアのジョホールバルで行われた1998年ワールドカップのアジア第3代表決定戦、日本×イランで野人・岡野雅行の挙げた得点である。
延長後半13分。試合はあと2分でPK戦だった。中田英寿が中盤から運び上がり、自分で勝負を決めようと渾身(こんしん)の力でシュート。イランGKアハマド・レザ・アベドザデが懸命にセーブしたが、ボールはゴール前右、無人のところに転がった。岡野は中田のシュートの瞬間、誰よりも早く動き出し、スライディングしながらゴールに決めた。この瞬間、日本のワールドカップ初出場が決まった。まさに「ゴールデンゴール」だった。









