
20歳の期待の大型FW熊田直紀の豪快なアクロバットシュートにスタジアムのファンが何度もどよめいた。
6月1日、ハワイアンズスタジアムいわきで開催されたJ2リーグ第18節、いわきFC対ロアッソ熊本の一戦。その前半18分だった。
中盤でのボールの奪い合いの中、右CBの堂鼻起暉がインターセプトし、最前線の熊田が巧みなポストプレーで石渡ネルソンにボールを渡す。ここから石渡がドリブルで持ち上がってボックス外から右足ミドル、そのこぼれ球を谷村海那がシュートを放つも、2本とも相手GKとDFに防がれた。だが、諦めることなく谷村がヘッドで中央へ折り返した。
そのボールに熊田が反応した。左サイドからの浮き球に対して、ゴールに背を向けた状態からジャンプして空中を舞うと、打点の高いダイナミックな左足バイシクルシュート。豪快にゴールネットを揺らした。
ゴールを決めた直後の熊田はふだんのクールさを保っていたが、チームメイトが駆け寄ると照れたような笑み。DAZNの中継で解説を務めた小村徳男氏は「あああーーー!」と絶叫し、ゴールのリプレイ映像がスタジアムに流れる度にスタンドのファンからどよめきが沸き起こった。