
今回のtotoはJ1第19節の10試合と、J2第18節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■このゲームを「最後」にアメリカへ
今節を終えると、J1はしばしの中断期間に入る。日本代表の活動があるからだ。
その中で、長いことJ1から離れるチームがある。クラブワールドカップに出場する浦和レッズである。
浦和は今節の横浜FCとのゲームを最後に、クラブW杯の舞台であるアメリカへと向かう。クラブW杯の決勝は、日本時間7月14日に行われる。浦和は7月19日のJ1第24節まで、日本国内での試合が予定されていない。
今週末の横浜FC戦は、クラブW杯に向けての壮行試合でもある。来場者にはクラブW杯のエンブレムを用いた缶バッジが用意され、試合後にはマチェイ・スコルジャ監督と関根貴大キャプテンからのあいさつが予定されている。
クラブとしても、相当に気合いが入る一戦だろう。だが、この試合を白星で飾るのは難しいとみる。
クラブW杯出場のため、浦和は連戦を強いられてきた。そのため、選手の負担が大きいことが理由のひとつだ。今週末のUEFAチャンピオンズリーグ決勝で欧州の覇権を争うインテルといった世界のビッグクラブを相手に戦う檜舞台を前に、無茶はできないという思いが、監督や選手に無意識に働く可能性も否定できない。
そうした心身の影響か、ここ3試合の浦和は不活発だ。直近3試合は、シュート数が10本に届いていないのだ。
また、現在降格圏にいる横浜FCも、シュート本数の少なさが気にかかる。今季ここまでのリーグ戦18試合で、シュート数が2ケタに到達したのは4試合だけである。守備から入るチームは強敵のホームで、さらに守りの意識を高めることだろう。
前回対戦した2023年は、2試合ともに引き分けた。今回もロースコア、さらに踏み込めばスコアレスでのドローが濃厚だ。