
5月25日、J1リーグ第18節が行われ、清水エスパルスが3−2でヴィッセル神戸に勝利した。その先制ゴールを生んだサッカー元日本代表MF乾貴士の高度な“2連続股抜き”アシストに大きな反響が寄せられた。
すべてのプレーの高レベルだった。0-0の前半15分、中盤左サイドでボールを拾ったMFマテウス・ブエノが、ルックアップ直後に柔らかいループパスで左サイドの乾貴士の前方のスペースにボールを送った。
ここから日本サッカー史上屈指のテクニシャンである乾が魅せる。バウンドしていたボールに脱力して追い付いた瞬間、右アウトサイドで大きくボールを弾き出し、少し間合いを開けて寄せに来ていた神戸の元日本代表DF酒井高徳の股の間を通して一気にスピードアップ。ボックス内に侵入すると、カバーに入ったDF山川哲史に対して、今度は右足インサイドキックで再び股の間を抜き、ゴール前に走り込んできたFW北川航也の足元にぴたりと合わせた。
シュートした北川も巧かった。ボールスピードがあるラストパスに右足チップキックのような形で角度のないところからニアサイドを通してゴールネットを揺らした。