【川崎・竹内弘明強化本部長に聞いた「U21 Jリーグ」参加の意義(2)】チームのスカッド編成の先に見据えるクラブの未来図とは……選手個々の成長のために見据えるのは「出場時間1000~1500分」の画像
川崎フロンターレの竹内弘明強化本部長 撮影:中地拓也
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 5月27日にJリーグによって発表された「U-21 Jリーグ」(仮称)(以下、U21Jリーグ)の創設と、川崎フロンターレの参加。2026年開幕の初シーズンに向けて、川崎はどのように考えているのか、同28日、竹内弘明強化本部長に話を聞いた。

 この記事の前編で竹内強化本部長の覚悟を聞いたが、では、選手や指導者について現時点でどのように考えているのか。選手についてまず聞けば、当初は、既存の戦力とアカデミーからの出場とをうまくバランスを見ながらの挑戦になるとしている。
「(U21Jリーグのために必要な選手を確保するとなると)40~50名と抱えきれません。既存の編成のスカッドに多少プラスアルファをしたとしても、足りないので、既存の選手プラス、しっかり戦えるアカデミーの選手をプラスしていくようなイメージになる」
 そのためにアカデミーを増やすかと質問すれば、「それは基本的にはない」と、考えを示す。また、トップチームにおけるU21の選手のボリュームが増える程度のイメージかを尋ねれば、「はい、それぐらいの想定ですね」と答える。
 とはいえ、これらはすべてあくまでも現時点での答えだ。というのも、この新設リーグが始まるのと時を同じくしてJリーグも新たなシーズンへと移行することで、クラブの置かれる状況も変わる。また、U21Jリーグも3年目での完成形を目指すとしており、最初の2年間で表出した各クラブの問題や課題について議論を重ねていくことになる。そのため、現時点での不安要素がそのままクラブの問題になるわけではないからだ。

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