■世界で「最も」文化的な人たち
シリアは、先日失脚してロシアに亡命したバッシャール・アサド大統領の父親のハフィズ・アサド大統領が支配していた時代です。息子は恐怖政治を敷いて、内戦で多くの国民を殺しましたが、1990年代の父大統領時代は独裁は独裁でも、しっかりと国内を統治していました。
ただ、いずれにしても強権的独裁国家ですから「面接も面倒なのかなぁ」と思っていたら、こちらも大歓迎ムードで、中東式の濃いコーヒーやシリアの菓子類を出してくれて、きわめて丁重な扱いを受けました。
僕は、豊富な資金を湯水のように使って(あ、中東では水は貴重か!)サッカーの世界をかき回し続け、ワールドカップからアジアカップ、ACLまですべての大会の開催権を独占しようとする中東産油国は大嫌いですが、本来、アラブ人は悪い人たちではありません。商人の文化ですから、外来者に対してもかなり寛容です。
政府や企業などのガバナンスが悪く、コネ社会であり、賄賂類が横行しているにしても、個人としては良い人たちだと思います。
まして、イランのペルシャ人というのは、約束をしっかり守る、世界で最も文化的な人たちだと思います。