香川真司「”勝者のメンタリティ”は簡単に身に着くわけでもない」

「2失点はしょうがない。取りに行くしかなかったんで。もうちょっと耐えて1-0の状況だったら何が起きるか分からなかったけど、0-2で試合が終わってしまった。3連勝して、さらに勢いを持ってアウェーで勝てるかというところで、セレッソのメンタリティが試されていたけど、この負け方は非常に悔しい。”勝者のメンタリティ”は簡単に身に着くわけでもないけど、クラブとして辛抱強く求めていくしかないですね」とキャプテンマークを巻いてフル稼働した36歳・香川真司は厳しい表情で語っていた。
 ”勝者のメンタリティ”という言葉は、香川が2023年2月に古巣に復帰してから繰り返しているキーワード。セレッソは過去にヤマザキナビスコYBCルヴァンカップ天皇杯を制したことがあるが、J1タイトルには手が届いていない。
 近年では、尹晶煥監督時代の2017年の3位、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督時代の4位など上位にいたシーズンもあったが、どうしても頂点に立てない。それも「勝つべきところで勝ち切れない」という弱点を克服しきれていないから。今回の川崎戦はまさにそうだった。
「負ける時はいつもこういうパターンが多い」と最終ラインを担う進藤亮佑も失望感を露わにしたが、短時間で0-2にされてしまう脆さはやはり課題だ。ここまで17試合の総失点数が24というのも、下から2番目。パパス監督も「簡単に言うと、点も取れるけど、失点も多いチーム」と指摘。失点を減らさない限り、ここからの浮上は難しそうだ。
 今のセレッソ守備陣を見ると、キム・ジンヒョンから定位置を奪った福井に、代表歴のある進藤、畠中、西尾隆矢が並んでいて、個人能力は決して低くない。ボールをつなぐスタイルを志向する分、ミスも出やすいが、やり方次第でもっと勝つ確率を上げられるはず。そこはパパス監督を中心に最適解を見出すしかないだろう。
(取材・文/元川悦子)
【後編へ続く】

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