■2点目奪取の好機逸で「流れが反転」
1点を先制したRB大宮は、14分に追加点のチャンスを得る。敵陣での相手スローインをカプリーニがカットし、杉本を経由して豊川がボールを受ける。豊川は相手DFとの奪い合いを制してペナルティエリア内左でフリーになると、ゴール右スミを狙う。しかし、右ポストをかすめるように外れていった。
試合後の豊川は、「先制点を決めたことよりも、あの場面で外したほうが悔しくて」と話した。記者会見に臨んだ長澤監督は、「決定機を外すと、流れは反転しちゃう。そこからは、いまのジェフさんの力を引き出したような形になりました」と振り返った。RB大宮は20分にも左CKからチャンスを作り出すが、ここでも2点目は奪えなかった。
その後は指揮官が話したとおりに、千葉にゴールを脅かされる展開となる。23分に右サイドを崩されて失点すると、その後も立て続けに決定機を与える展開となる。
ここで、GK笠原昂史が好セーブを連発した。36歳の守護神は、「1失点目の自分自身の判断を試合中にもう一回しっかり整理して、味方と協力しながら守るところに切り替えることができた」と話す。前半を1対1でしのいだことは、RB大宮が勝利をつかんだポイントにあげられるだろう。