
■RB大宮が「完璧なデザイン」から先制
【J2リーグ第14節 5月6日 16時06分キックオフ 千葉 1ー2 大宮 国立競技場】
今シーズンのJ2で唯一の『THE国立DAY』で、RB大宮アルディージャが価値ある勝利をつかんだ。
J2リーグ第14節が5月6日に開催され、3位のRB大宮は首位のジェフユナイテッド千葉と激突した。大宮は勝点24で、千葉は勝点32である。シーズンの3分の1ほどを消化した段階だが、6ポイントマッチと位置づけていいだろう。
試合は開始早々の5分に動く。RB大宮が右CKから動かした。
千葉はCKの守りで、ゾーンとマンツーマンを併用する。RB大宮のCBガブリエウ、CB市原吏音、FW杉本健勇が、マンマークされている。空中戦に強いその3人が相手の注意を引きつけるなかで、GKの手前に立っていたMF小島幹敏がゾーンの網から抜け出してニアサイドへ動く。FWカプリーニのキックをポケットで受けると、左足ワンタッチでPKスポット付近へ流す。
ここに走り込んだのは、FW豊川雄太だ。ガブリエウら3人がゴールエリア内へ走り込んだことで、PKスポット付近はポッカリとスペースが空いている。背番号10は右足のワンタッチシュートで、ゴール左スミへ流し込んだのだった。「めちゃフリーになるなと思った」と話したほどに、完璧にデザインされた形だった。
RB大宮は12節のいわきFC戦で後半終了間際に、13節のカターレ富山戦では開始早々に、CKから得点をあげている。前節まで記録した19得点のうち、CKとその流れから6つのゴールを記録している。島田裕介コーチがデザインするセットプレーが、貴重な得点パターンとなっているのだ。