川崎・家長昭博がACLE敗退後に語った「キャリアの終盤の中で悔しい」の悔しさと、「ここまで連れてきてくれた」のチームメイトへの感謝。「彼らはまたこの舞台に帰ってきて取ってくれる」の画像
表彰式で悔しそうな表情を見せた川崎フロンターレの家長昭博 撮影:中地拓也

 現地時間の5月3日、川崎フロンターレがアジア王者を掴むための一戦に敗れた。その試合後、家長昭博が取材に応じた。

 1986年6月生まれで現在38歳のMF家長昭博にとって、今大会は特別な大会だった。2004年から始まったプロ人生において何度も挑戦してきたアジアの壁。その最後の一歩までたどり着いたのはこれが初めてだった。
 試合後、沈痛な表情でバスに乗り込もうとする家長に、申し訳ないことを付け加えたうえで今の気持ちを聞くと、「長い間Jリーグでやってきましたけど、ACLの決勝に立てたのは今回が初めてですし、そのチャンスを手にできなかったというのは……残念です」と言葉にした。「残念です」と付け加える前の“間”が、その無念さを物語っていた。
 サポーターへの最後の挨拶をする際、感情をこらえようとしているように見えたものの、それでもいつもとは違った様子が見受けられた。その時のことについて尋ねると、「大会を通してサポーターの方には力をもらいましたし、自分自身がやってきたことが足りなかったと思いますし……それを考えてました」と振り返る。

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