■テーマは「うまくなること」

 もっとも、最終的に昨年の関東リーグでは6位に終わった。これは風間監督がまったく勝負にこだわらないからだ。ゲームの勝敗や順位争いよりも、選手がうまくなることを最大のテーマとしているのだ。

 4月9日に、この東京トーナメントの社会人系代表決定戦で横河武蔵野と対戦したときは、パスが回らずに苦労していた。会場となった「スピアーズえどりくフィールド」のピッチ状態が悪く、パスをつなごうとする南葛SCのようなチームにとってはやりにくかったのかもしれないが、やはり、新シーズンでまだチーム作りが始まったばかりだったからなのだろう。だが、それから半月あまりが経過し、関東リーグでも試合を重ねてきたことによってチームは大きく改善されていた。

(注:江戸川区陸上競技場はラグビー・リーグワンのクボタスピアーズのホーム・スタジアムとなり、同クラブがネーミングライツも取得した。ラグビーに使用するのでピッチは凸凹で芝生もラグビー仕様)

(2)へ続く
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