橘田健人が全メニューを消化

 この日の練習では朗報もあった。橘田健人がすべてのメニューをこなしたのだ。練習後には「サウジアラビアで試合に出るためにリハビリもずっとやってきて、すごくいい感じできている」と話せば、「リハビリ中も常に90分、3連戦を戦うつもりで心肺機能を落とさないようなトレーニングができていました」と、すべて出られるほどの状態にあると意気込んだ。
 この日の全体練習後にはさらなるコンディション調整が必要と思った選手が多かったようで、「走りたい」という声が続出。トレーニング場を縦に往復スプリントする選手が21人もいた。
 連戦の中であれば考えにくい瞬間だったが、準々決勝を前に川崎は1週間のインターバルがある。加えて、チャーター便を利用したことで疲労の軽減がかなり伺えることとなった。
 2日目と3日目の練習も同じ時間に実施。3日目は2日目よりも過ごしやすかったものの、ハエが大量発生するなど環境としては大きなバラつきが見られた中でのトレーニングとなった。
(取材・文/中地拓也)
【その4「5バックのアルサッドをどう崩すか」へ続く】

(4)へ続く
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