■地面が「ふわふわする感じ」
暑さが問題になるとすれば、2戦目以降かもしれない。連日、この環境で練習をしていれば体力は徐々に削られる部分もある。さらに準々決勝から準決勝までは中2日で、暑さの中で試合をすればその消耗が激しいのは当然のこと。どの程度選手を入れ替えるかにおいて、暑さからの回復がポイントとなりそうだ。
また、ピッチコンディションとの付き合い方も重要となる。選手によれば、芝自体は問題ないものの、その下の地面が「ふわふわする感じ」なのだという。加えて、トレーニング場においては思った以上にボールの軌道が変わると話す選手もいて、その見極めも重要となる。
さらに厄介なのは、準々決勝のピッチで練習を行えないこと。試合前日までの練習はすべて他施設で行われる予定となっており、現地時間25日に設けられた“スタジアム視察”だけが唯一の現場確認の場となる。この視察に参加した山口瑠伊は、「ここ(練習場)とけっこう似てて、ちょっとふわっとしてる感じはあります。イレギュラーな場所は1か所だけで、あとは綺麗かなっていう感想ですね」とその成果を口にした。
とはいえ、他の選手はピッチを体感できておらず、キックオフ直前のウォーミングアップの時点からそれぞれの選手がピッチコンディションを確認する必要があり、早くから集中力を求められそうだ。
(取材・文/中地拓也)
【その3「長谷部茂利監督のまさかの練習」へ続く】