【川崎・伊藤達哉が神戸戦前に語った酒井高徳とサッカーのこと (1)】「プロで一番最初に出会った先輩が高徳君でよかった」と振り返る、ドイツでの日々。伊藤の自宅で一緒に過ごした時間もの画像
神戸戦に向けて練習する川崎フロンターレの伊藤達哉 撮影:中地拓也

 4月16日、川崎フロンターレは敵地でヴィッセル神戸と対戦する。この試合を前に、神戸に所属する偉大な先輩・酒井高徳への想いや日本サッカーにさらに馴染むために取り組んでいることを語った。

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今季から川崎に加入している伊藤達哉柏レイソルの下部組織からドイツへと渡り、ハンブルガーSVでプロ入りした経歴を持つ。Jリーグを経由せずに海外に渡ったこの小柄なドリブラーに、現地でさまざまなことを教えたのが酒井高徳(現・ヴィッセル神戸)なのだという。
「プロになったとき、毎日毎日一緒にいた。何がプロなのかをドイツで教えてもらった。ピッチ外のところもよくしてもらって、プロで一番最初に出会った先輩が高徳君でよかったなと思います」
 酒井について聞けばこのように淀みなく言葉が出てきたように、当時はその酒井と常に一緒に過ごしていた。「僕は免許がなかったので毎日練習場まで送り迎えしてくれてましたし、休みの日も一緒に街に行って食事したり、練習の日はもちろん毎日会うし、練習後もそのまま一緒にご飯に行って、オフの日も一緒に会っていた」と話すほどだ。
 そして、「最後の方は、僕の方がちょっとだけ長く(クラブに)いたんですけど、向こう(酒井)は移籍するのために家を解約していたのでうちで一緒に暮らしてた」とも振り返る。

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