■完全に「オフの期間」を奪い去る

 アメリカ、カナダ、メキシコを舞台にしたワールドカップ2026が「史上最大の大会」になるのは間違いない。しかし、長すぎる大会日程は、上位に進出する世界の強豪国の選手たちから完全に「オフ」の期間を奪い去り(その多くは、今年も「FIFAクラブ・ワールドカップ」という不必要な大会でオフを奪い取られる)、サッカーにとって唯一無二の「財産」である選手たちを消耗・疲弊させる。

「The Greatest World Cup」はただ「最も大きい」だけで終わってしまうのだろうか。それとも(祖国のために自らの明日を考えない選手たちの献身的奮闘によって)「最も偉大な」ワールドカップになるのだろうか。

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