■2030年は「64チーム」に拡大?

 ワールドカップは原則として16チームで始まり、1982年から1994年までの4大会が24チームで行われた。4チームずつ6グループである。1982年は各組上位2チーム、計12チームを4組に分け、「3チームの総当たり」という「不公平」な2次リーグを実施した。そして1986年からの3大会は、「各組上位2チーム+各組3位の6チームのうち4チーム」という形で16チームによる「ノックアウトステージ」の出場チームを決めた。

 1998年大会に32チームとなった。8つの組の上位2チーム、計16チームで「ノックアウトステージ」を行うという、非常にシンプルで、スポーツとして申し分のない公平な大会フォーマットとなっていた。「32チームのワールドカップ」は美しく、理想的な形だった。それを強引に48チームの大会にしたのは、インファンチーノ会長である(2030年大会は64チームにするといううわさもある)。

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