■西原や嶋本と同時にピッチに
そして磐田のセットプレーが続いた後半35分に、北爪健吾との交代で下がった直後に2失点目を喫して、清水は逆転されてしまう。小竹としては局面の守備の反省もあるが、前半に立て続けのチャンスをものにして、追加点を奪う流れに持っていけなかったこと。そして押し込まれたところを押し返すプレーができなかったことが、より大きな視点での課題となる。この試合は小竹がライバルと認める、ユースの同期である西原、そして選手権をわかせた大津高校からプロ入りしたMF嶋本悠大という3人が同時にスタメンでピッチに立つという、清水の未来につながる試合でもあった。
「同期3人で試合に出られて、すごく心強いというか。みんなでやってやろうという気持ちはあった」と小竹。もちろん静岡ダービーという特別なゲームで、秋葉監督も「負けてはいけない相手に逆転負けを喫し、非常に大きなダメージの残るゲームとなってしまいました」と悔しさを口にするように、負ければリーグ戦と大幅にスタメンを入れ替えたメンバーというのは秋葉監督の采配も含めて、厳しい評価をされたり、批判されても仕方がない。小竹のような選手はそうした悔しさも糧にして、今後のパフォーマンスで返していくしかないだろう。