
今回のtotoはJ1第9節の10試合と、J2第8節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■忘れてはいけない「中3日」の連戦
前編では、鹿島アントラーズの引き分けによる首位交代の可能性と、4位のサンフレッチェ広島が勝って勝点17で並ぶものの、おそらく得失点差で上回るのは難しいと予想した。首位を奪うのは、現時点で鹿島と同じ勝点16の2位のFC町田ゼルビアか、同2差で追う3位の川崎フロンターレ。しかもこの2チームは今節直接対決と、「首位争奪戦」を繰り広げることになるだろう。
上位にいることから分かるように、両チームともに好調だ。町田はリーグ戦ここ5試合で4勝1分と無敗で、川崎はここまでのリーグ戦7試合で、わずか1敗しか喫していない。
だが、その戦い方には違いがある。町田は、特に無敗を継続しているここ5試合、先発メンバーにほとんど変化がない。一方の川崎は、今季リーグ戦初の連勝となった直近2試合を含めて、先発のみならずベンチ入りも含めて、顔ぶれを変えてきた。
勝っているチームは変えるな、というのがサッカー界での定説だ。そう考えると今回は町田に分がありそうだが、忘れてはいけないのが中3日の連戦であることだ。
前節、ウィークデーのナイトゲームを大阪で戦って帰ってきた町田に対し、ホームに続いてアウェイとはいえ近場の町田で戦える点も川崎有利と言えるだろう。よって川崎が勝利し、今節終了時には鹿島アントラーズ、サンフレッチェ広島と勝点で並ぶが、得失点差で上回って第1節以来の首位に返り咲くと予想する。