■「チャンスをもらえているうちにしっかり結果を残さないと」
しかしながら、乾は依然として清水攻撃陣の主軸に君臨。秋葉忠宏監督からも絶大な信頼を寄せられ、ピッチ上でも違いを見せているのだ。
「(元気や真司の状況?)もうそれはチームによりますし、僕は監督が秋葉さんで恵まれているので。俺がその立場になってる可能性もあるので。それでもみんな自分のポジションで頑張っている。自分も今、チャンスをもらえているうちにしっかり結果を残さないといけないですね」
こう語る乾は自身の環境に感謝しつつ、周囲へのサポート意識をより強く押し出している。浦和戦の1失点目に絡んだ住吉ジェラニレショーンに対しても、気配りを見せていた。
「俺はあいつに何も言わない。自分でも分かってると思うしね。それにあのミスが全てじゃない。それまでもすごく助けてくれているので。それは(高橋)祐治も、(高木)践も沖(悠哉)もそうですし。だからこそ、前線が2~3点取ってれば勝ってる試合も多いので。そういう中でもミスはなくさないといけないんで、お互いに要求し合ってやれればいいと思いますね」とベテランらしい口ぶりを見せていたのだ。
プレー面で異彩を放ち、リーダーシップも示せる前線アタッカーが乾や北川航也以外に何人出てくるか…。それは浮上を目指す清水の重要なポイントだ。特に日本人最高レベルのクオリティを持つ乾の基準に若い西原源樹や松崎快らが達してくれれば理想的。そうなるように、ここから個人個人がベストを尽くしていくしかないだろう。
ここからの清水は横浜FC、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、アビスパ福岡と難敵が続く。YBCルヴァンカップも入ってくる4月の過密日程をどう乗り切れるかで今季の動向は大きく変わってくる。それだけに浦和戦の敗戦をしっかりと受け止め、今後に生かすことが肝要だ。
(取材・文/元川悦子)