【サッカーもメンタルも過去最強。森保ジャパンの選手が語った深い話(1)】菅原由勢が語ったプレミアリーグの選手が求める“お金以上のもの”とは……途中出場でも先発でも見せたい自らの価値の画像
サッカー日本代表の菅原由勢 撮影:中地拓也

 世界最速での2026FIFAワールドカップの出場権を獲得したサッカー日本代表。ここまで圧巻の強さをアジアで披露しているが、それは、それぞれが心身ともに高いレベルにあってこそと感じる場面も多かった。3月シリーズの活動中に聞かれたその「言葉」を紹介する。

     ※        ※
 アジア最終予選に入ってから、出場機会が極端に限られることになった選手の一人が、菅原由勢だ。4バックの右サイドバックとして第2次森保ジャパンで頭角を現してきたが、W杯に向けた最終予選で森保一監督が“攻撃的3バック”を採用したことで、出場時間は短くなった。
 しかし、その能力に疑いの余地はなく、プレミアリーグサウサンプトンで今季ここまで26試合に出場。一方で、チームの順位は20チーム中の20位と、苦しい状況に置かれている。
 20日のバーレーン戦を前にした練習後の囲みで、報道陣からチームで披露している好プレーについて称賛を受けるも、少し間を置いて、「いいか悪いかで言えばいいとは思いますけど、チームがこういう状況でもあるんで……」と複雑な心境を前置きをしつつ、次のように言葉を紡いだ。
「じゃあ自分がいいプレーをしたから、それが結果に繋がるのかといえばそうではなかったし、もちろん今必要なのは結果だと思うので、そこに直結しないっていうのは、まだまだ自分のパフォーマンスが足りてないのかなとは感じますね」
 一人では変えることは難しい大きなものに対しても、自らに矢印を向けていた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3