【森保ジャパン、848日ぶりの無得点。ボランチはなぜ生きなかったのか(2)】カタールW杯での課題をそっくり再現。田中碧と旗手怜央に期待されることとはの画像
サウジアラビア戦の後半途中からコンビを組んだサッカー日本代表の田中碧と旗手怜央 撮影:中地拓也

 2022年カタールワールドカップ、初戦のドイツ戦で日本は相手のボール回しに振りまわされた。ドイツの先制点は左サイドに集められ、逆サイドに振られると相手選手がフリーで現れ、対応した権田修一が倒してPKとなったものだった。

 後半に入ると日本は4バックから3バックに変更し、個々のマークをハッキリさせて相手の勢いを削ぎ、そこから逆転劇に結びつけていった。もっとも3バックではあるものの、5バックと表現したほうがいいほど相手に押し込まれ、カウンター以外のよさは出せなかった。
 ワールドカップ後に日本は課題を克服しようとした。もっと自分たちでボールを保持しつつ、攻撃的に戦うというサッカーを追求してきたのだ。2024年3月までは4バックを中心に戦っていたが、6月以降は3バックに変更し、より中盤の人数を増やして日本のストロングポイントである両サイドを生かしてきた。
 その結果が2026年アメリカ・カナダ・メキシコワールドカップ・アジア最終(3次)予選で8試合を終え、24得点という攻撃力に繋がっている。

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