■高井幸大は「A代表にも入ってすごく本当に遠い存在」

 名願は大きな夢を持っている。川崎フロンターレでプロ入りした直後の2023年の沖縄キャンプで、将来の夢としてサッカー日本代表の言葉を口にしていた。
 しかし、現在、チームで出られていない状況が続いている。一方で、同学年の高井幸大(川崎)が現在、森保ジャパンの一員として2026FIFAワールドカップ・アジア最終予選を戦っている。すでにデビューも迎えており、25日のサウジアラビア戦(埼玉スタジアム)では先発出場の期待も持たれている。
 名願は「高井はA代表にも入ってすごく本当に遠い存在というか、そういう場所にいるので、早く自分も追いつけるように、地道にやっていけたら」と決意を新たにしてみせた。
「自分がボールを持ったら一人、二人はがせる力は自分でも自信があるというか、そこはもう誰にも負けないと思ってやっている」
 喜びと悔しさを同時に味わった名願斗哉にとって、プロ初ゴールは通過点に過ぎない。チームに貢献するため、そして、自身の目指す姿を見せるため、さらなる成長を目指す。
(取材・文/中地拓也)

  1. 1
  2. 2
  3. 3