【仙台・名願斗哉が進化の糧とする結果への気持ち。「悔しいプロ初ゴール」を通過点に(2)】日本代表DF高井幸大の名を挙げ、「早く追いつけるように」。「結果を残さなきゃやっていけない」の危機感の画像
ジュビロ磐田戦でプレーするベガルタ仙台の名願斗哉 撮影:中地拓也

「3年目ですし、この世界は本当に結果を残さなきゃやっていけないんで、本当に結果だけを求めて、これからもやっていけたら」

 3月23日のジュビロ磐田戦後に、危機感を言葉にしたのはベガルタ仙台名願斗哉だ。プロ初ゴールを決めたにもかかわらず、危機感が心を占めてしたのは、限られた試合出場という現状を受け止めているから。
 相良竜之介からスタメンの座を奪えない要因の一つが守備で、「監督から守備の部分でまだ足りないとずっと言われ続けているので、練習から守備のところを意識しながら。でも、やっぱり自分の良さっていうのは消さないでやっていきたい」と話す。
 もう一つの要因が結果で、大事なところで得点やアシストを記録し続ける相良という良きお手本がいればこそ、冒頭のように話したのである。
 その結果を残すために、名願はこの試合で強気のプレーを続けた。ボールを持てば、縦に行くにしても、中に入るにしても、迷いが感じられなかった。それについて聞くと、「そうですね」と首肯したうえで、「自分が持ってバックパスしたところで相手も動かないですし、ああいう相手に対してどれだけ自分がやれるのかは一つ楽しみにしていたので、仕掛ける姿勢は非常に良かった」と手応えを明かす。

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