■関根大輝はCBの可能性も
そういう選手をベンチに置いておくのはやはりもったいない。森保監督が再び4バックに戻すようになれば、その時は再びレギュラー格に復帰することは考えられるが、まずは3バックの右WBとしてどういう違いをもたらせるかを示すことが第一。25日の次戦・サウジアラビア戦(埼玉)で先発、あるいは途中出場で長い時間が与えられるならば、クラブで積み上げてきたものを出し切るべきだ。
ただ、同じ右WB要員の関根も使いたい人材ではある。彼もまた1月に新天地に赴き、大きな刺激を受け、日々成長しているのだ。
「対峙する相手の能力が半端ないですし、間合いのところとか1対1にはよりこだわるようになりました。間合いを日本より近くしないと簡単にやられてしまいますし、スピードに乗らせたら物凄い爆発力があるので。相手のタッチがちょっとでもデカくなったら切り取るところ、クロスを上げさせないというのも意識しているので、積み上げていきたいですね」と本人もコメントしていたが、そういう成果をサウジアラビア戦で出せる機会が巡ってくれば理想的だ。
彼の場合は右センターバック(CB)というオプションも考えられる。その場合、関根の前の右WBに伊東純也、左WBに中村敬斗が入ってスタッド・ランス・トリオを形成できる可能性がある。日頃から同じクラブでプレーし、連携面などを磨いている3人が日本代表にいい部分を持ち込めれば、それも1つのストロングになり得る。世界の代表チームを見ても、バイエルン・ミュンヘン勢の多いドイツ代表、かつてバルセロナ勢中心だったスペイン代表などがユニットの優位性を生かしたチーム作りをしていたと言っていい。