【川崎の元分析官・二階堂悠氏が語る「清水vs岡山」(1)】高木践を生かした3バックながらも4バックっぽい戦い方が江坂任をズラす……新しく2人が入った右サイドは守備で懸念のあった前半の画像
清水エスパルスの高木践、北川航也、乾貴士 撮影:中地拓也

 2024年シーズンまでの8年間にわたって川崎フロンターレで分析コーチを務めた二階堂悠氏。国内7冠に貢献した二階堂氏が2025年J1リーグ第4節の清水エスパルスファジアーノ岡山との試合について語った。

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 昨季のJ2リーグでシノギを削り、今季はJ1を舞台に戦う清水と岡山。前者は2022年以来、後者は初めてこの舞台に挑む。そして両者がJFE晴れの国スタジアムで激突した。
 清水は2勝1分、岡山は1勝1分1敗でこの試合に入ることに。また、2月26日にそれぞれホームで試合を行い、中3日での試合となった。
 清水エスパルスは今季4バックと3バックを併用して戦ってきているが、この試合では3バックを採用。これは26日のサンフレッチェ広島戦に続くものだが、先発選手は2人を入れ替えている。北爪健吾に代わって右ウイングバックに入ったのは吉田豊で、松崎快に代わってシャドウの一角に中原輝が入った。
 立ち上がりで押し込んだのは清水だが、「最終ラインからの縦パスが入らずにミスとなってカウンターを食らうなどして徐々にペースが岡山へと傾いていきました。また、広島戦ではもっと前からプレスに行っていましたが、選手が代わったからなのか、中3日で疲労もあるためなのか、前への勢いの部分でも違いはありました」。

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