
2月23日に行われたJ3第2節で、敵地に乗り込んだツエーゲン金沢のFWパトリックの加入後初ゴールとなる“高過ぎる”決勝弾が話題となった。
桜島を望む白波スタジアムでの鹿児島ユナイテッドFC戦。この日が今季の開幕戦となった金沢は、立ち上がりから試合のペースを握り、前半14分に大澤朋也のゴールで先制する。その勢いのまま迎えた同32分だった。
相手陣内左サイドのタッチライン際でパスを受けた西谷和希が、相手DFと対峙しながらドリブルで前進する。そして細かいステップとボディフェイントを駆使して縦に突破すると、左コーナー手前から中央へ左足でクロスを送った。
このボールに反応したのが、今季新加入で背番号10を背負うFWパトリックだった。ブラジル出身の37歳で、ガンバ大阪やサンフレッチェ広島、京都サンガF.C.、名古屋グランパスなどでJ1通算101得点を挙げてきた長身ストライカーは、ボックス内ニアサイドに走り込むと、滞空時間の長いジャンプから相手DF、さらに相手GKよりも高い打点でのヘディングシュートを放ち、ゴールネットを揺らして見せた。