■セレッソを引っ張るために

 2月15日、中島は練習試合に挑む。もちろん、次の試合で先発を奪取すべくアピールをするため。
 そして試合後には、ベガルタ仙台とサガン鳥栖とのJ2開幕節の試合をチェックするという。
「山田(寛人)と仙台(の対戦)なんで、仙台が勝ってくれたら嬉しいですけど」
 古巣と同期へのそれぞれの愛情を言葉にしながら、「両方に思い入れというか、知り合いがいますし。どんな試合なのか、ちょっと楽しみであります」と続ける。
 自身のサッカー人生のために新たに一歩踏み出した中島が今まとっているのは黄金ではなく桜色だ。セレッソを引っ張る立場になるために、懸命の日々が続く。
「若い選手も年齢を重ねた選手も、中堅の僕たちも、全員で競争しながら全員がチャンスって思いながら練習できている」
 背番号13は力強い言葉を残してミックスゾーンを後にした。
(取材・文/中地拓也)

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