【G大阪相手に圧巻ゴール。中島元彦が秘めるC大阪への責任、仙台への感謝(2)】鮮やかなゴールを決めながらも冷静だったワケ。「0-0や開始5分」でも活躍できるようにの画像
G大阪戦でゴールを決めて喜ぶセレッソ大阪の中島元彦 撮影:中地拓也

 中島元彦はどこまでも謙虚だった。昨年のJ1ベストイレブンに輝いた中谷進之介を見事な切り返しで置き去りにし、さらに福岡将太をもいなしてゴールを決めたにもかかわらずだ。

 2月14日にパナソニックスタジアムで行われたガンバ大阪セレッソ大阪とのJ1開幕戦。
 25歳のアタッカーはその冷静な心情を「自分が出た時間と点差もあります」と説明したうえで、「それが0ー0だったり、まだ開始5分の時間帯だったら全然違う状況になってると思います。(後半アディショナルタイムという)あの時間であれができたからといって、ガンバのセンターバックより自分が上だって思うことはない」と落ち着いて話すのだ。
 先発していた選手と、82分に出場した自身とでは疲労感や役割、そして、プレッシャーも違う。そこを冷静に捉えている。
「(FWとして先発した)ハットンが前線で(相手守備陣を)疲れさせてくれたのも絶対にあると思うんで、あの場面では(相手DFを)上回ったかもしれないすけど、あの時間だったからかなと思います」
 ライバルであるチームメイトへの感謝も言葉にして、先発したうえで結果を残さなければいけないという責任感をにじませた。

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