先制弾トルガイ・アルスランも絶賛の広島18歳が「圧巻のプレー」、神戸は齊藤未月「539日ぶり公式戦」を勝利で飾れず【富士フィルム スーパーカップ2025 ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島】PHOTOギャラリーの画像
カップを掲げるキャプテンの佐々木翔。「YAVAYシーズン」を目指す広島が今季1つ目のタイトルを獲得した。(20250208)撮影/原壮史(Sony α1使用)
■【画像】スキッベ監督が新加入選手たちに手応え、遅すぎた大迫、武藤、酒井の投入【神戸vs広島】激闘フォト

【FUJIFILM SUPER CUP ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島 2025年2月8日13:36キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■試合結果

ヴィッセル神戸 0-2 サンフレッチェ広島

■得点

12分 トルガイ・アルスラン(広島)

70分 荒木隼人(広島)


 試合序盤から、広島は最終ラインの空中戦の強さと、全体のプレスの厳しさで、神戸の前線にボールを収めさせない。立ち上がりからペースを握り、ボールを保持すると、18歳の中島洋太朗が圧巻のプレーを披露する。敵陣を切り裂く縦パスなどを効果的に配給し、神戸を押し込み続けた。
 その中島に対して、トルガイ・アルスランは「すぐに海外に行ってしまうかもしれない」と心配を口にしながらも、その能力とパフォーマンスを高く評価した。
 一方の神戸は、齊藤未月が539日ぶりに公式戦に出場。2023年8月に負った左膝関節脱臼、左膝複合靱帯損傷、内外側半月板損傷という全治1年の大ケガからついに復活を果たし、「サッカーができる幸せを噛み締めました」と、しみじみと語った。
 試合は12分、中野就斗の右クロスにアルスランが頭で合わせる。クロスバーを叩いたボールが神戸ゴールに吸い込まれ、順調に試合を進めていた広島が先制点を奪う。
 神戸は後半に入ると、64分に武藤嘉紀、大迫勇也、酒井高徳という豪華な3枚替えを敢行。反撃の準備を整えた。しかし、次のゴールも広島のものに。70分、コーナーキックから荒木隼人が頭で決めて2点差とした。
 大迫と武藤の破壊力に対し、佐々木を中心とした守備陣が最後まで要所で上回り続け、広島が完封勝利。大迫には惜しいチャンスもあったが、決めきれず。だが、順調な仕上がりを感じさせた。
 チームとしての質の高さを見せつけた広島がスーパーカップを制した。昨シーズンは終盤の失速で2位に終わってしまったが、今年こそシャーレを掲げることができるのか。
 ミヒャエル・スキッベ監督は「新しい選手たちはすぐになじ染んでくれましたし、チームも彼らを受け入れることができた」と今季への手応えを口にした。また、昨年引退した青山敏弘がコーチとしてチームを支えるのは、選手たちにとって心強いことだろう。
 試合後、ダメ押し弾を決めた荒木はインタビューに応え、「今シーズン、全部のタイトルを獲れるように、YAVAY(ヤバい)シーズンにしましょう!」と国立競技場に押し寄せた広島サポーターに呼びかけた。今季1つ目のタイトルを獲得した広島の快進撃は今後も続くのか、注目だ。

 

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