2月14日の2025年Jリーグ開幕戦、ガンバ大阪対セレッソ大阪の「大阪ダービー」まで1週間。各クラブともチーム作りの最終段階に突入している。
ガンバは沖縄キャンプで「より高い位置でのボール奪取と素早い攻め」という新たなテーマに取り組み、それを具現化させようとしている。その精度は徐々に上がっている様子だ。そこでチームのカギを握る今季攻撃陣をまずは分析してみたい。
最前線の1トップは、やはり宇佐美貴史が絶対的な主軸となっている。昨季は11月に右ハムストリング肉離れを負い、シーズンラストを棒に振ったが、今季は始動時から合流。キャンプ中のトレーニングマッチでもゴール前の鋭さを見せていた。
「ケガもなく、再発もなく来ている。大切なのは2月14日なので、そこに向かってどう進んでいくかということだけです」と本人も集中力を高めている様子だ。
その宇佐美が12ゴールを挙げた昨季並みの働きを見せることが、ガンバ躍進の絶対条件。もしも彼が不調に陥ったり、負傷で離脱するようなことがあると、一気に得点力不足に陥りかねない。そこが一番怖いところだ。
宇佐美依存に陥らないためにも、イッサム・ジェバリや栃木SCからレンタルバックした南野遥海が奮起する必要がある。昨夏、欧州から戻ってきた林大地がキャンプに帯同できず、実戦復帰までにかなりかかると見られるため、2人にかかる期待は非常に大きいのである。