■選手層が厚くなった2列目の行方は
一方で、2列目は日本代表経験のある奥抜侃志、超高校級ルーキーの名和田我空、ロアッソ熊本からレンタルバックした唐山翔自が加わったことで選手層が厚くなった。2月初旬の時点でウェルトンが練習に姿を見せておらず、開幕戦の出場が危ぶまれているが、彼がサイドの軸を担うのは間違いない。
その前提で見ると、右にウェルトン、左に奥抜、トップ下に山田康太というのが当面のファーストチョイスではないか。1月28日の浦和レッズとのトレーニングマッチでも右・ウェルトン、左・奥抜という形にトライしていた。
「僕もウェルトンも(山下)諒也君もみんな右利きで、左サイドがやりやすいと思うんですけど、うまくローテーションしながらやっていけるかなと思います」と奥抜は前向きにコメントしていたが、彼ら3人が両サイドで脅威を示せるような形を模索していくことになりそうだ。ファン・アラーノや唐山、最前線兼任の南野もサイドでプレーできる選手たちだが、ポヤトス監督はまず上記3人をベースにやりくりしていくだろう。
その中央に山田を置くか、名和田を置くかという選択肢になるわけだが、やはり実績・経験で秀でる山田がまずは重視されるのではないか。ただ、トレーニングマッチでは名和田も積極的に試されていて、高い位置でボールを奪うという今季の戦術を考えると、若くフレッシュな彼の方がいいという考え方もある。そのあたりは最後まで見極めが続きそうだ。