■開幕からの「1か月」が勝負
鬼木監督は後半に入ると鈴木を左サイド、田川を中央に置いて配置を変え、63分には田川を徳田誉にチェンジ。さらに、69分にはチャヴリッチを左サイドに入れて、鈴木をセンターに戻し、右サイドを荒木から師岡柊生に変えるなど、多くの選手、さまざまな並びをテストした(この日は6人まで交代可能)。
人材としては豊富な鹿島の前線だが、どのような並びが良いのか、答えはまだまったく出ていない状態だ。
鈴木はトップに置くのべきか、サイドまたはトップ下に置いたほうがいいのか……。レオ・セアラが最も生きる形はどうなるのか……。あるいは、前線に位置を取る本格的センターFWタイプの若い(2月18日に誕生日を迎えてようやく18歳)の徳田を使い続けて成長を促すべきなのか……。
守備陣は昨シーズンからメンバー的にもほとんど変更がない中で、開幕から数試合の実戦の中で、やはりいくつかの形をトライしながら、いかに早く攻撃陣の最適解を見つけるのか。それが、今シーズンの鹿島の行方を決めることになるだろう。
開幕後1か月くらいまでに攻撃陣がうまく機能するようになれば優勝を狙える力があると思えるのだが、逆にここに手間取ると低迷してしまうかもしれない。(3)に続く。