【J1を戦う清水エスパルスのカギ。強化されたサイドはチームを躍進に導くか(2)】山原のキックとカピシャーバの突破力が左サイドで融合……松崎快、西原源樹、北爪健吾、吉田豊も虎視眈々の画像
清水エルパルスの左サイドはどうなるか 撮影:中地拓也

「昨年以上に走りこみましたし、昨年以上に厳しい努力をしましたから、その中で疲れている中で、どう動きだすのかやっていたことを積み上げするのか。プラスして新戦力が入ってきてますので、その選手たちとどう融合するかとか、新戦力の良さみたいなものストロングをどう生かしていくのか、後はどう組み合わせていくのか、非常にいろんなことが試せましたし、いろんなことがポジティブに最終日までこれたので実りのある素晴らしいキャンプになっている」

 秋葉忠宏監督がそう手応えを語る清水エスパルスにあって、未知数な部分が多かった右サイドに比べると、清水の左サイドは計算が立ちやすい。
 特別指定選手だった2021年を合わせて5年目となる山原怜音が左サイドバックとして盤石な存在になっており、優れたバランスワークでどんなタイプのアタッカーとも柔軟に合わせることができる。元々ウイングとのポリヴァレントで、右足のキックを武器に攻撃面が目立っていた山原も、守備の安定をもたらせる選手になってきた。
 磐田戦ではキャプテンマークを巻いてチームをまとめており、熱血漢の秋葉忠宏監督も「(乾)貴士がいたり、怜音もいますし、キーパーも含めてとか、優秀な選手が中で試行錯誤しながら、どうしたら上手くのとか、どう改善していんだという、ポジティブなコーチングの仕方をしてくれている」と語るように、経験豊富な乾とともに信頼を置いていることが伝わる。

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